学校へ着くと今日は笹原晶は居なかった。
…まぁ、遅れてやって来るかもしれないけれど。
「えー…
じゃあ今日は、クラスの出し物を決めたいと思います」
教卓の前でご丁寧に委員長が話していた。
そう言えばもうすぐで文化祭か…
すっかり忘れてた。
去年が懐かしいぜ…
ま、私には関係ない。
クラスで浮いてる存在だからせいぜい回ってきても裏方ぐらいだろう。
それに今は文化祭という気分ではない。
まぁ、そこのところは委員長が何とかしてくれるだろう。
「――じゃあ、文化祭の出し物は劇で決まり。
演目は"美女と野獣"といことで主役は宜しくね、鈴木さんと笹原君」
「何故だ―――!!?」
委員長何ともしてくれてない!!
むしろ最低だっ!!
しかも、笹原晶とだなんて!!
「“美女と野獣”2人にぴったりだと思うけど?」
「……それは私が美女だと?」
「うん。そうだね。だからやってくれない?」
「断る」
そんな棒読みな感じでおだてられて乗るようなタマではない。
あまり私を見くびらないことだ。
しかも、このど阿呆委員長、私とさっきのセリフの時だけ目が合わなかった。きっと照れてたんだろうけど。


