「紗奈、おいで」




いつもなら絶対に行かないのだが、今日の私は少しおかしいらしい。


学校もサボってここへ来てしまったし。




「紗奈、今日は何話す?」




私はベッドにぐったりと上半身を預けていて。
そんな私を華灯はただただ優しく撫でてくれていた。




「うーん…明るくて楽しい話ない?」



「フハハ、俺を舐めるなよ。
病院内であろうとネタはそこら中に転がってんだ」




そうして華灯は話してくれた。







新しく就いた看護師さんの胸がおっきいてさ。







シバいたよ。的確に。
骨折した足を。