「“あのこと”だってそう。あれっきり。
紗奈が話さないから私は何も言えないけど、いざという時は1人で考えずに頼るんだよ」
私が間違えて話してしまったこと。
言ってしまったこと。
楽しくもない話を…してしまったと後悔している。
「この約束守らなかったら、友達やめるからね」
そう、守は言った。
「……うん。分かった」
本当は全然分かってなかった。
どこまで話して良いのか分からない。
どうやって話せば良いのか分からない。
どうして頼れば良いのか分からない。
何を頼るのかも分からない。
今までこうした特別な友達はなかったから。
挨拶や用事のついでなら喋っても、移動教室や休み時間にここまで一緒に行動する友達は今まで居なかったから。


