恋愛季節




そう自分にいい聞かせる。

高橋には、彼女がいる。

学年で一番可愛い女の子と。

ふわふわしてて、小さくて、守りたくなる子。


でも、あたしと高橋は、なぜか水曜日の夜にいつも会う。

きっかけ、というものはあるのだろうか……


覚えてないや。


「麗美〜?教室行こ?」

「あ、うん」


入り口には彼女と話す高橋。

あの状況で、いつ、あたしにメールを送ったんだろう。

ある意味すごい。


「篠田さん、おはよう」

「おはよう」


あたしに話しかけてくる男子はたくさんいる。

でも、女子は亜美奈しかいない。

亜美奈も、あたしとしか話さない。


クラスの女子になぜかハブられているあたし達。

だからかな。
亜美奈と一緒にいるのは。


昔から、顔がきれいだね。とか、大人っぽいとか言われてきた。

だから、男子にブスとか言われたことないし、美容に困ったことはない。

もちろん、告白だってされる。


嫌いな理由なんてないし、あたしもオッケーする。

でも、長くは続かない。


その人とキスとかしたいって思わないし、その人のためにかわいくなりたいとか思わなかった。