恋愛季節




「おはよ。篠田、橘」

「おはよぉ高橋くん」


亜美奈の声が1オクターブ上がる。


「おはよ」


通りすぎたのは、同じクラスの高橋元斗(たかはしげんと)

でも、あたしと高橋はただのクラスメイトではない。

ある秘密がある。



「今日も高橋君カッコいいねー」

「そうだね」


うっとりと高橋の後ろ姿を見つめる亜美奈。


「あ、合コンだけど、放課後で大丈夫?」

「今日ってこと?」

「うん!!」


今日って……水曜日だよね。


「ごめん無理」

「えぇっ!?」

「今日は予定入ってる」

「そっかぁ〜…。いきなりだしね」


ケータイのポケットが振動する。


「……」

「麗美?どうしたの?」

「なんでもない。」


亜美奈が覗こうとする前に、パタンとケータイを閉じる。

内容は、


『今日、いつものとこで。』


相手は、高橋元斗。


彼氏じゃ、ない。

友達かただのクラスメイトかと言ったら、どちらかといえばただのクラスメイトだ。