「麗美〜!」
朝っぱらから甘ったるい声が聞こえる。
「何。亜美奈(あみな)」
「えへへ。おはよ〜」
それだけか。
「おはよ」
「相変わらず冷めてるね、麗美は。」
ちょっとしょんぼりした様な顔をして唇を尖らせる。
篠田 麗美(しのだれみ)、高校三年生。
あたしはよく、冷めてるね、とか、冷たいって言われる。
別に、あたしはそういうつもりでいる訳じゃないんだけど。
「あ、ねぇ麗美!今日合コン行かない?」
「合コン?彼氏は?」
ピクッと反応してから、
「別れたー」
とあっさり言った。
ちょっと前まではあんなにラブラブだったのに。
「そっか。付き合うだけだからね」
「ありがとー!麗美大人っぽいから、亜美奈は可愛い系の服着てくね♪」
亜美奈みたいな人のことを俗に言うぶりっこって言うんだろうけど、正直あたしはあんまそういうの気にしない。

