恋愛季節




「んー…じゃあ、お願いしようかな」


そういって先輩は長椅子に座る。


わたしは、先生がいつも使う救急箱を取り出す。



「じゃあ…消毒します」



そっと傷口に消毒液をつける。


「いっ……」


「あ、ごめんなさ…」


しみるのか、顔をしかめる先輩。


「いや、大丈夫。…これさ、スライディング失敗してできたの。ダサいよね」


先輩は、話題を変えてわたしに話かけてくれた。



「え……」


「カッコつけたの。」



一瞬固まる空気。

でも……



「あははっ!」


自分からそんなことを話す先輩がおかしくて。