恋愛季節




開いた口が塞がらない。

口をぱくぱくさせるわたし。


「あの〜……ここ、ケガしたんだけど、先生いる?」

何も言わないわたしにおどおどしながら、東先輩は自分のひじを見せる。

すりむいたのか、転んだのか、血がだらだら流れている。


痛そう……


「あ…先生今いなくて」


声がいつもより上ずっちゃう。
恥ずかしい……


「そうなんだ。」


東先輩は困ったように自分のひじを見つめる。


「わ、わたしでよかったら、手当てします。」


きゃー!

言っちゃった!



東先輩は何か考えるようにして俯いた。


迷惑……かな?