〜プロローグ〜
「麗美、亜美奈の彼氏だよ。」
紹介されたのは、……上谷君!?
「……久しぶり」
「久しぶり」
亜美奈も高橋も驚いていた。
いや、あたし達だって驚きだよ。
「麗美はこっち。」
そう言ってあたしと上谷君を引き剥がすようにこっちに引っ張る。
「相変わらず、独占欲強いね」
上谷君は、爽やかに笑う。
「冬李、亜美奈達も行こ?」
お互い反対方向に歩き出す。
「たか……」
「元斗。…でしょ?」
「……元斗」
あたしは、今のこの時が嫌いじゃない。
元斗に出会って、恋を知って。
亜美奈や上谷君のおかげで、人の大切さがわかった。
なんとなく。
ちょっとずつだけど、あたしは前向きになっているのかもしれない。
「麗美ー?行くよ?」
「……ちょっと待ってよっ」
END

