恋愛季節




そして向かえた放課後。


「じゃあ、また明日ね♪」


亜美奈は、好きな人に会いに行くと言って、ササッと帰ってしまった。


「篠田」


突然背後から聞こえた声。

肩がビクッと上がる。


「帰るんだろ?」

「う、うん」


2人で下駄箱に行って、校門に向かう。


「麗美、ソイツ誰?」


すると高橋は、あたしの腰に手を回して、


「麗美の彼氏だけど。」


と言った。


「本当?」

「うん…。だからもう、あたしに関わらないで。行こう?」


そしてあたし達は歩き出す。
追ってくる気配もなく、一安心。


「あの……」

「ん?」

「ありがとう…」


照れ臭いけど、お礼を言った。


「あぁ…」


高橋も、照れ臭そうに笑った。


「彼女に、申し訳ないね」


すると高橋は、ピクッと反応してから、落ち着いた様子で


「別れた」


と言った。


「何で?」


思わず質問してしまう。
だって、あんなに仲良かったのに……

もしかして、あたしのせい?


「言っとくけど、お前のせいじゃないから。好きな奴ができたから」


ズキッ、といつかの痛みが再び現れる。


「そ…」