「辛かったね」
あたしは、亜美奈に、“最低”とか、“ひどい”って言われると思ってた。
なのに、亜美奈はあたしを優しく包んでくれた。
「軽蔑、しないの?」
「するわけないよ。話してくれて、嬉しい。」
体の奥からじわじわと何かが染み込んでくる。
涙……出そう。
今日は、よく泣くな。
2人で声を出して泣いた後、いっぱい、笑った。
「麗美の笑顔、初めて見た。」
「そう?」
「うん!」
そんな時、亜美奈のケータイが鳴る。
「あ」
ポッと、一瞬にして頬をピンクに染めた。
「好きな人?」
「……うん。合コンで知り合って、亜美奈の片思い。」
「へぇー…」
亜美奈が好きな男を落とせないって珍しい。
「…孤独な、人なんだ」
遠い目をして優しく微笑む亜美奈。
「なんていうか、支えてあげたいって思うの」
「…そっか。」
きっと、亜美奈に想われてる人は、幸せ何だろうな。
そして、あたしのケータイも鳴る。
誰だろ?
表示された文字を見て、あたしは即座にケータイを閉じる。
「麗美?出ないの?」
「うん…」
多分長いから、電話だ。
元カレからの。

