その頃。


お母さんが休みで、佳佑さんも家にいた日。



私が居間にいくと、おばあちゃんがいた。



「和博さんから電話がきてたよ。東京にいくんだって」



わざわざ連絡してくれたんだ。



電話、代わりたかったな。



久しぶりに話したかったな。




私が友達と外で遊んでいるのを、いつも車から見ていたんだって。



その話をおばあちゃんから聞いたとき、涙が出そうだった。



でも、お母さんたちが戻ってきたから、頑張ってこらえた。