そう呟き大きく欠伸をした真理子は洗面所に向かおうとしたのだが玄関に見知らぬ靴が置いてある、まさかと思い辺りを見るとジーンズががさつにカーペットの上に置いてあった。更にその先に靴下が投げ捨てたようにあり、その先には先程まで横になっていたベッドがあった。

何となく誰かがベッドの上にいるのだろうと察した真理子はゆっくりと目線を上に上げると、毛布にくるまった人間らしきものがいる。

勿論それが猿でもなければ犬でも無いことはわかっていたのだが、昨日飲んだ公民館で顔見知りは佳奈だけだ、真理子は見知らぬ人を家に上げてしまったと頭を抱えた。

 もしかしたらこの寝ている人は恐い人かもしれないと真理子は目の前のテーブルにあったケータイを取り、何時でも警察に連絡出来る状態にした。更に右手にはハンガーを持って戦闘態勢もととのえた。