「春菜ちゃん、シフト変わってくれない?私佳奈ちゃんと仕事がしたいの」

 その言葉に春菜も唖然とした、一度夏歩の方を見てもう一度真理子の表情を確認して、春菜は夏歩の所へ走って行った。

夏歩と春菜は真理子に背を向けて聞こえないように小さな声で話した。

「真理子さんどうしたんですか?頭でも打ったんですか」

「さぁ?たぶんお饅頭でも貰ったんじゃない、ほら前にもあったじゃん、佳奈ちゃんが来る前にいた、あんたと同い年の」

「あぁ美晴ちゃんですか」

「あの子にチョコ貰ったって浮かれてたじゃん」

「あぁ、ありましたねそんな事」

「根が単純なのよ」

「ですね」