美月はニコッと笑い真理子の手を握った。

「デキちゃって無かったですけど、デキちゃって無いですけど」

そう繰り返した美月はやっぱり格好よくて、大人気のアイドルだ。

でも。

そんなアイドルだって、運命という『なんとなく』は突然訪れるものなのだ。

「デキちゃって無いけど結婚しましょう」