桃香は次の給料日まで待って、給料が入るやいなや、入ったこともない高級店の並ぶデパートに行った。サイズはわからなかったが、そこでL寸のセーターを買った。
普通の人が買おうと思わないような高いセーターだった、正直桃香の給料でも贅沢な値段、でも私がこんなものをプレゼント出来るまで成長したことを伝えたかった。
あなたのおかげで。
プレゼントに手紙を入れて先輩に送り、返事を待った。きっと喜んでくれただろう。
でも返事は帰って来なかった。
桃香は何か大きな物を失った気がした。自分の気持ちには気付いていたのに、何も出来なかった、いや何もやらなかった。ただ前を見て進んでしまった、背中を押してくれた先輩のことを見ずに。
普通の人が買おうと思わないような高いセーターだった、正直桃香の給料でも贅沢な値段、でも私がこんなものをプレゼント出来るまで成長したことを伝えたかった。
あなたのおかげで。
プレゼントに手紙を入れて先輩に送り、返事を待った。きっと喜んでくれただろう。
でも返事は帰って来なかった。
桃香は何か大きな物を失った気がした。自分の気持ちには気付いていたのに、何も出来なかった、いや何もやらなかった。ただ前を見て進んでしまった、背中を押してくれた先輩のことを見ずに。

