吉見が腕時計で時間を確認すると、ニコッと笑い「そろそろ帰らないと怒られそうだ」と言って喫煙所を出て行ったので、美月はまた吉見にお礼を言って頭を下げた。

頭を上げるとタバコに火をつけて、またケータイに目をやると、美月は何か決意したような顔をして深く頷いた。