マスクやサングラスで変装していて誰だかわからなかったが、髪型やオシャレな服装で直ぐに美月だとわかったのだが、隣に変なオッサンがいる、誰だろう?そう思ったが真理子はイヤホンを外してルンルンと美月に駆け寄った。

「美月君久しぶり」

 変にテンションの高い真理子を見て、美月の付き添いで来たマネージャーの小竹は初対面ではあったが少し笑いそうになった。

「誰ですか?」

「マネージャーの小竹さん」

 美月が真理子に伝えると、小竹は真理子に向かって丁寧にお辞儀した。

真理子は状況が飲み込めてないのか、ポワンとした表情で軽く会釈した。

「夜ですし、ここでは寒いので、何処かカフェにでも入りませんか」