…ハルの一言で、この場が凍りついた…

いつもの事だけど、ハルはまぁ、ハルだよなぁ…


まるで大食い大会のような夕食が終わり、戸川先生と高田さんが洗ってくれた器を、自分とハルと山形さんで外に運んでいた。

「うっぷ…下を向くと何か生まれそう…」

山形さんが食器を地面に置きながら、気持ちの悪い事を言った。

「やめて下さいよ〜山形さん、その表現ビミョーですから」

「…責任取れとか言わないから、結婚しよ?」

山形さんはハルの肩に手をかけて上体を起こすと、寝言を言った。

「重い、重いですよ〜そして寝ないで下さいって…大丈夫ですか?寝ちゃうと話、聞きそびれますよ?」

山形さんは、その言葉に反応すると姿勢を正した。

「…大丈夫、じゃあ聞きに行こうか…」

山形さんが先に部屋に入って行くと、ハルが自分の肩に手を置いて、穏やかに笑った。

「さて…いよいよだね」

「うん…」

あまり期待されると、つらいんだけど…はぁ…