けれど少しも反撃できなかったのは悔しいので、せめて態度で反撃する。 「おまえが一番危険だという事はわかったから、明日はやっぱり一人で行く。ついて来るな」 「え? そんなぁ」 残念そうに言いながらも、シンヤの声はなんだか嬉しそうだ。 「御主人様の命令じゃ仕方ないな。おとなしく家で”待て”してるよ」 そう言ってシンヤは、一層真純を抱きしめた。