「おまえ、昔は攻撃とかもしてたの?」 「してないよ。僕はこっそり侵入して、欲しいものをこっそり頂いて、こっそり出て行くの専門だったから」 「やった事ないのに大丈夫なの?」 「大丈夫だよ。イタズラではした事あるから」 「……商売でやった事はないって事ね」 なんだか何もかも無用な心配のような気がしてきた。 すっかり脱力した真純は、当初の目的を果たすことにした。 「お風呂わいてるけど、先に入る?」 シンヤは嬉しそうに笑いながら抱きついてきた。