少しして表示されたのは、見た事もないチャットの画面だった。 進弥はすかさず画面をスクロールさせて、閉じるボタンを捜した。 ——が、どこにもそれらしきものはないし、他へ移動するリンクすらない。 「マジ?! なんだよこれ。強制終了しろってか? うぜぇ」 ブツクサ言いながら、進弥がキーボードに手をかけた時、チャットの画面に動きがあった。 ハルコさんが入室しました。 ハルコ: あなたは、だれ? 「はぁ?」 進弥は思わず手を止めて、訝しげに画面を見つめた。