「やべっ! ばれた?!」 焦って接続を解除しようとすると、画面の真ん中にメッセージウィンドウが現れた。 『シンヤ、不正アクセスは犯罪行為です』 メッセージを見つめて、進弥の動きが止まった。 (どうして、オレがシンヤだって分かった?) ウィンドウが閉じられ、新たなウィンドウが現れた。 『あなたと、こんな形で再会したくはなかった』 「再会……?」 記憶を遡る進弥の脳裏に、かつて見たチャット画面と幼い妄想が蘇る。