酷い酔っぱらいだ。 今まで記憶が飛んだ事など、一度もない。 シンヤが戻って来た事に浮かれて、調子に乗りすぎたらしい。 「ごめん。ここまで運んでくれたの?」 「ううん。真純さんが自分でここまで来たよ」 途端に不愉快になり、真純はシンヤを睨む。 「じゃあ、どうして一緒に寝てるの?」 シンヤもムッとした表情で、真純を睨み返した。 「自分が引きずり込んだんだろ?」 「え……」 あり得ない。