猫が好き!



 囁くようにそう言って、シンヤは顔を近付けてきた。
 真純は言われた通りに、黙って目を閉じる。
 そして、唇が重なった。

 最初は優しく静かに。
 それが次第に激しく情熱的に変わっていく。

 さっきよりも長いキスに、真純の鼓動は早くなり、全身が熱を帯びていった。

 少し息苦しくなってきた時、シンヤが唐突に唇を離した。


「これ以上は、マジヤバイ。冗談で済まなくなりそうだから」


 そしてシンヤは、真純をきつく抱きしめた。


「ホント、真純が大好き。もう絶対忘れられない」


 真純もシンヤの腰に腕を回して、抱きしめ返す。


「うん。私も絶対忘れないよ」


 一際強く抱きしめて、シンヤは真純から身体を離した。