「私も、おまえを忘れないよ。苛つく事も多かったけど、私もおまえに出会えてよかった。一緒に過ごせて楽しかった。そして、これもおまえと一緒。私もシンヤが好きだよ」
シンヤから笑顔が消え、真純を見つめる目が、みるみる見開かれる。
「え……マジ?!」
突然シンヤは身を屈めて、真純を覗き込みながら、目の前で叫んだ。
あまりの驚きように、真純は少したじろいで顔を退く。
「何? そんなに驚く事? 僕の事好きだよねって決めつけてたじゃん」
「あれは、そう言ったら乗ってくるかと思って……」
シンヤは身体を起こし、口元を手で覆いながらつぶやいた。
「どうしよう……オレ、すっげー嬉しい……」



