俺は由紀の唇を俺の唇で塞いだ。 由紀の唇は冷え切っていた。 俺の体温を全部由紀にやるから、どうかまた目を覚ましてくれ!! 何度も由紀が意識を取り戻すまで何度も繰り返した。 それでも由紀は表情を変えてはくれなかった。 このまま由紀が目が覚まさなかったら…。 俺は強く由紀を抱きしめた。 「由紀…由紀…!!」 届くはずのない声を由紀に届ける。 「しっかりしろ…!」