happy birthday~君との約束~㊤



俺は由紀の唇を俺の唇で塞いだ。


由紀の唇は冷え切っていた。


俺の体温を全部由紀にやるから、どうかまた目を覚ましてくれ!!


何度も由紀が意識を取り戻すまで何度も繰り返した。


それでも由紀は表情を変えてはくれなかった。


このまま由紀が目が覚まさなかったら…。


俺は強く由紀を抱きしめた。


「由紀…由紀…!!」


届くはずのない声を由紀に届ける。


「しっかりしろ…!」