由紀から別れを告げられて、数日たった日。 その日はたまたま階段で真紀と話していた。 真紀は別れたばかりの俺を気にかけてくれて前より一緒に居ることが多くなっていた。 真紀と階段で話しているところをたまたま見られていた。 見られたというより段差につまずいた由紀を俺らが見たって感じで。 「…由紀」 俺は思わず由紀の名前を呼んでしまった。