下校時間になった。
絵に描いたような綺麗な夕日だった。
もう夕方だけど、何か良いことがあったらいいなーなんて。
そう思っていたら…―
「し、篠さんっ!!」
突然後ろからあたしを呼ぶ男の人の声がした。
振り返ってみると、少し離れた所にあたしを呼んだと思われる、一人の男子生徒がいた。
部活が終わったのか、大きなエナメルバッグを肩に背負っていた。
やや高めな身長で、いかにもスポーツマンって顔をしていた。
板橋和樹
同じクラスの男子生徒だった。
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