「ごめんね?時間かけちゃって…」


私が謝ると(ほぼ太陽に向かって)、


「ま、いつものことだし」


って許してくれる紫苑に


「優柔不断と単純にも程度ってもんがあるだろ…」


って少し拗ね気味の太陽。


太陽ってなんだか名前と正反対みたい。


昔はほんとに「太陽」って感じだったのになぁ。


「じゃあホテル戻るよ?」


「はぁい」


紫苑の言葉に、私達は再び北海道の美しい町並みの中を歩き始めた。