例え離れても






ただそんな言葉だけが、頭の中にあった。
『ふ~ん。次のことはお幸せに。』
『なんかキレとるんけ?』
『別に』
『あっそ。そっちこそ、お幸せに』



それで終わった。


メールでも素直になれなかった。




あたしは後悔した。


重貴くんのメールを無視したことや、ゲームのなかで話しかけられても無視したこと。


重貴くんにもらったキーホルダーをつけなかったこと。全然喋らなかったこと。
あたしが避けたから……。美里に心変わりしたのだと思う。



後悔しても、遅いことなのに……。


今ならわかる。
あたしが振ったときの、颯馬くんの気持ちが……。


なんで?どうして?
絶対見返してやる


そう思った。
颯馬くんも、同じことを思っていたのかな?