とある神官の話






 消えた!?


 見えた、と思った時にはリリエフの間近にハイネンが接近。リリエフは焦ったように槍を生成し放つ!ハイネンは構わずそれを腹部に受け、刃を一線。悲鳴に似た声と鈍い断ち切る音。

 ラッセルの力が抜け、彼とともに地面に倒れ込む。ラッセルの意識が無くなったらしい。腹部の槍は消え、出血していた。

 リリエフが舌打ち。腕をふる!




「私は、絶対―――――」




 それはまるで落ちるような感覚。手を伸ばした、だけど掴めない。暗闇。またか。嫌なこの暗闇は怖い。




 空間が、弾けた。