私はその日、泣いた。 涙が枯れるくらいに、泣いた。 翔からもらった指輪の上に、ポタリ、ポタリと… 何度も涙が零れおちた。 お願い、今だけだから。 明日からは、きっと泣かないから。 翔の前で、笑顔でい続けるから…。 ―――付き合って2年目。 それは、とても切なく、残酷なスタートとなった。