その温もりを。

「あっはは、ぜーんぜん。

気にしないで。さぁ、どうぞ。」


温かい紅茶を出してくれた。



「でも…夕陽さん、北…空くんに似てますね。

とても幸せそうです。」


「ふふっ、そうなの。

夕陽と空って性格も似てるのよ。」


そう語る沙奈さんは

幸せそうな笑みを浮かべてたが

どこか寂しそうな顔をした。


「母さんは父さんにベタ惚れしてんだよ。ったく、かゆいっつーの。」


北見は首の後ろをかきながら言った。


「あら、でも夕陽から告白してきたのよ？」