「はあ。つまんねー。唯奈がせっかく帰ってきたのに。」




ブスーと、頬を膨らませる海斗。




「仕方ねーだろ?オマエが脆いんだから(笑)」





亮汰が海斗に言う。






「ホントだな、情けない。」






蒼空が俯きボソッと言う。





「らしくねーな、なんだよ。」






海斗が更にふて腐れる。





その日はもう面会時間がとっくにすぎていたので、すぐに帰ることになった。





帰り道…亮汰は倉庫にいる奴等が心配だと、倉庫に向かった為、私は楓に送ってもらった。
家につき、私は楓に聞いた。





「蒼空、どうしたんだろうね。」





元気なく最後まで落ち込んでいたように見えて気になっていた。






「蒼空はぁあ見えて、正義感が強いから、今回の事相当悔しかったんじゃないかな。実際みんな思ってるよ。」






「ごめん…。」





私は謝ることしか出来なかった。