「じゃ、またねぇ♪越谷くん」 「ん。また明日」 そして、ありさの方に視線を向ける。 目があった。 彼女は一瞬、ビクッ!としたあと、またおどおどして…。 「…ばいばい」 小さな声で、でもしっかり聞こえる声で。 笑顔で、ありさは手をふってくれた。 「…うん。バイバイ」 自然とこちらも、笑みがこぼれる。 笑った顔、はじめてみた。 …か、かわいかった…。 彼女たちが去ったあと、 俺は、ひとり赤面していた。