「まったくもう…教科は?」
「生物と数学!」
「二冊?!」
「ごめんね、亜衣。許して?貸して?」
旭くんはポワンポワンしてて癒し系イケメンなんだけど…二冊は忘れすぎでしょ
「で?大樹は何の用?」
亜衣と旭くんのやり取りを眺めてると、大樹が然り気無く私の隣に来た
「ん?旭が瑠璃のクラスに行くって言うから付いてきた!瑠璃に会いたいから」
「…会いたいって、ほんの数十分前まで一緒にいたでしょ」
女の子達の痛い視線を浴びながら一緒に登校してきたのは数十分前の話
「俺、本当は一分一秒たりとも離れてるの嫌なんだよ?俺、凄い我慢してるよ?」
…クラスが別で本当によかった