「瑠璃!」

「ん?」


まだほんのり赤い頬の大樹が、私の名前を呼ぶ


「俺、瑠璃のこと大好きだ!ずっと、ずっと…瑠璃だけが好きだ!!」


2人っきりのロッジに
大樹の言葉だけが響く


「うん、私も好き」


それに静かに答える私
今度は、素直に簡単に言えた


「…ぎゅってしていいですか?」

「今更なんで許可取るのよ。いつもは許可無しで抱きついてくるのに」


いつもの積極性が無い大樹の姿に少し笑えてくる

クスッと笑う
ソレを合図に大樹の腕が私に伸びてきた


「やっと心まで捕まえた!」


満面の笑みを私に見せ
私は大樹の腕の中に包まれた