新君に指定された場所は人気のない河原の橋の下だった


「新君…」


「ごめんね、葵ちゃん。」


あたしは新くんの謝っている意味が分からなかった



「僕は、普通の人間じゃなかったみたいなんだ」


「…どういうこと?」



「だいぶ前にスーディアの話をしたの覚えてる?
スーディアの一番上にはオリオンという女神がいてこの世界を守っている。
逆にバルティナの一番上にはゲレナという魔王がいてあの世、つまり魔界を守っているんだ」


「覚えてるよ
けど、それと新君は何の関係があるの?」