「明日は晴れるかなぁ」

フェリクスがスナック菓子を放り込みながら呟いた。

「どうかな。今日の感じだと、明日も雨かも」

「雨はあんまり、好きじゃないなぁ」

「そうかな…私は好きだよ」

レアは微笑むと、会計を済ませるために歩き出した。



―…雨は、あなたが傍にいてくれたあの日と同じだから。



レアは心の中で呟くと、そっとフェリクスの服の裾を握り締めた。

「レア?」

「なんでもないよ」

レジに打ち出される金額を支払いながら、レアは微笑んだ。
不思議そうにフェリクスは首を傾げると、カートの中身を袋に詰め込んだ。




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