背中を合わせて【完】

ときはさかのぼって、約2年前。


高校1年の冬。


年上の女と付き合っていた圭は、毎日のように女のマンションに泊まっていた。


女が住んでいたのは、新しいとは言えないマンションだったが、全然きれいで住み心地がいい。


6階のその部屋からは、遠くに駅の建物がかすかに見えて、隣にある大工の作業場も近くにある住宅地もよく見えた。


彼女がタバコを吸わないので、タバコはベランダで吸わなければならない。


朝、なんとなく早く目覚めてベランダで一服してたら、この寒い中ひとりで公園にいる女の姿が見えた。