背中を合わせて【完】

ベンチが空いていれば座りたかったが、あいにく母親たちのが占領して話に花を咲かせていた。



(圭と未夜がもし付き合うことになったら、圭はどう変わるんだろうな。かりんはどうするんだ?俺自身はどうするんだろう...。)



誰も答えてくれない質問を心に響かせながらそのまま家へと歩み進めた。


考えるのはもうやめようと自分に言い聞かせる。


違うことを考えようと思ったときに家の状態を思い出した。


昨夜酔って家に来た女達。


仕事に行った香奈以外はまだ零の家にいるだろう。


家へと向かう足取りが少しだけ重くなった気がした。