「武田さん、私、苦しくて、

もう少し自分が強かったらこんなに苦しまなくて済んだのに、

どうしても止められなくて、たえられなくて、

でも必死で自分で自分をなぐさめて、

それでも越えられなくて、胸がつまって。」

「もういいよ、わかってる。僕が一番わかってる。

もう言わなくていい。もうこれ以上苦しまなくていいんだ。

僕がいるから、君には僕がいる。もう何も傷つかなくていいんだ。

もっと早くこうしてやれたらよかった。ごめん、桃、ごめん。」

彼が私をそっと抱き寄せてくれたから、

それが余りにも優しかったから、私は一気に泣きわめいてしまった。

ため込んでいた想いの何もかもを吐き出せた。

武田さんは私の気の済むまで泣かせてくれた。