私は壁際にあったホワイトボードを拭きながら、
壁に貼ってあるいろいろな配布物をチラチラ見た。
校内の年間スケジュールやクラブ一覧や役員一覧表を眺めた。
生徒会長は3年D組武田貴仁。
たかひと?何と読むのかしら?
一覧表に気を取られていた私は壁に刺さっていた釘が目に入ってなかった。
ビッビリッ。
まくったブラウスの袖をその釘に引っ掛けてしまった。
「きゃっ!何?痛っ!」
「どうした?」
生徒会長がすっ飛んできた。
「すみません。私、よそ見していて、あっ!」
白いブラウスの袖が見る見る血で赤くなっていった。
「切ったな、見せてみろ。」
彼は、血が出て呆然としている私のネクタイを緩め、
ブラウスのボタンをブチブチと外していった。
左肩を脱がせて私の腕を見た。
「チッ、相当切った。待ってろ。」
戸棚から救急箱を出して、手当てをしてくれた。
「しみるぞ。」
「痛っ。」
私は目に涙があふれて今にもこぼれそうになった。
「ダメだ。血が止まらない。保健室へ行こう。」
壁に貼ってあるいろいろな配布物をチラチラ見た。
校内の年間スケジュールやクラブ一覧や役員一覧表を眺めた。
生徒会長は3年D組武田貴仁。
たかひと?何と読むのかしら?
一覧表に気を取られていた私は壁に刺さっていた釘が目に入ってなかった。
ビッビリッ。
まくったブラウスの袖をその釘に引っ掛けてしまった。
「きゃっ!何?痛っ!」
「どうした?」
生徒会長がすっ飛んできた。
「すみません。私、よそ見していて、あっ!」
白いブラウスの袖が見る見る血で赤くなっていった。
「切ったな、見せてみろ。」
彼は、血が出て呆然としている私のネクタイを緩め、
ブラウスのボタンをブチブチと外していった。
左肩を脱がせて私の腕を見た。
「チッ、相当切った。待ってろ。」
戸棚から救急箱を出して、手当てをしてくれた。
「しみるぞ。」
「痛っ。」
私は目に涙があふれて今にもこぼれそうになった。
「ダメだ。血が止まらない。保健室へ行こう。」



