屋上は身にしみるような冷たい風が吹いていた。

吐く息が白く、コートがないとたちまち体が冷えた。

「武田さん、話しって何?」

「桃、毎日がつらくないのか?

想いが強くつのるばかりでどうにもならない自分にいつまで耐えられると思う?

僕は完全に立ち直れていない自分をそのままにしてきた。

あの時のまま置き去りにして今がある。

僕の中は複雑すぎて真っ直ぐに見つめられないほど傷ついているが、

今の君を一番理解できるのは僕だけだ。

桃の想いを一番わかってやれるのは僕だけだと気づけた。

だからもし許してくれるなら、君の想いに出来る限り応えたいと思った。」