秋って短い。

こんなに短かったかしら?

冬服に衣替えをしたら、あっという間に12月になっていた。

私のクリスマスは寂しいものになりそう。

彼もいないし。

クラスの友達がパーティーに呼んでくれたけど、まだ返事をしてなかった。

昼休みに南校舎の屋上へ上がった。

遠くの海がグレーっぽくて暗らかった。

マリーナタワーの赤と白のしま模様が目立った。

風が頬に冷たく当たった。

三つ編みがふあふあ揺れて毛先が乱れた。

でも気にしなかった。

私は武田さんのことばかり考えて沈んでいた。

せめてもっとおしゃべりしたかった。

彼にとって過去の失恋が痛手となり、

今もそこから抜け出せない想いがある限り、

私のことは見てくれないと思った。

行き止まりかな。

寂しかった。

切なくて、まだ彼への想いが私の中で揺れていた。

これ以上私が想っても届かない。

私の想いをこの風に乗せて遠くの海へ沈めることができたらいいのに。

そうしたら、もうつらくないのに。