武田さんはデスクの方へいって椅子に座った。

「やれやれ、君には参るよ。」

メガネを外してフロスで磨いていた。

私は一人ドキドキしていた。

メガネを外した武田さんを初めて見た。

かっこいい!

どうしてコンタクトにしないのかな?

もっと見ていたいと思って余計ドキドキした。

あっ、メガネをかけた。

惜しいな、もう少し見ていたかったのに。

「2分前だ。行こう。」

「はい。」

「何だ、素直だな、さっきと全然違う。」

「だって、武田さんに甘えてみたかったから。」

「桃、校内でそういうことを言うんじゃない。」

「じゃあ、どこで言えばいいの?」

「それはだな。」

「ねぇ、どこ?」

「んなこと、知るか!走れよ、間に合わない。

じゃ、足、後でまた冷やしに来るんだ、いいな!」

「は~い!」

それぞれのクラスへ戻った。