私は武田さんに手を引かれて生徒会室へ入った。

「ほらっ!ここへ寝そべってろよ。」

武田さんは椅子を並べて私を横にさせた。

私は椅子の上でうつ伏せて、

水で絞ったタオルを日焼けしたふくらはぎの裏に当ててもらった。

「真っ赤じゃないか?いつからあそこにいたんだ?

火傷の一歩手前になるところだ。」

「本を読んでいたら眠くなってしまって、ついウトウトと。」

「顔が焼けると思わなかったのか?」

「だから、うつ伏せてたんです。」

「全くしょうがないな。しばらく冷やした方がいい。」

「武田さん、ありがとう。いつも助けてくれて。」

「いいんだ。」

「タオルが気持ちいい。このままここで寝ちゃいそう。ぁふっ。」

「ダメだ。寝るんじゃない。もうすぐ5校時だ。寝るなよ。

ここで寝られたら困るんだ。」

「私、武田さんにそんな風に怒られてみたかったんです。」

「変なことを言うな。君が僕を怒らせているんだからな。」

彼はピラリとタオルをめくって私の足を見た。

「絞りなおしてこよう。時間ギリギリまで冷やすしかないな。」

もう一度水に浸して絞ったタオルを当ててくれた。

「どうだ?効く?」

「とっても気持ちいい。もっとこうしていたい。」

「ダメだ。時間になったら教室へ戻るんだ。」

「わかってます。ちょっと言ってみただけなのに。」