----------* 朝 客が帰れば風呂場へと向かう。 すでに他の遊女達もおり、 着物を脱ぎ捨て私は湯船へと体を沈めた。 「昨日の客ったら休憩してる暇もなかったよ。何回も何回も続け様に」 「ふん、こっちの客なんか下手で下手で笑っちまいそうだったさ」 …そんな会話が朝の内から飛び交う。 居心地が悪くってさっさと風呂を済ませ すぐに着物を着て風呂場を後にする。