「…この…数十年間の間に…俺より大事な人が出来たのか…」 そう言って泣いているお兄ちゃん。 「あの、えっと…お兄ちゃん?」 なんて声をかければいいのかわからない! 「紗菜のお兄さん、俺…紗菜を大事にします」 「…当たり前だろっ!!」 「世界一、幸せにして見せます。どうか…認めてください」 葵…が頭を下げた。 嘘でしょう?…葵が…?